2005年7月上旬記
電動車椅子に乗るようになって1ケ月になりました。ヤマハの軽量型で、本体の重量は24kg、一応女性でも持ち運び可能ということが、メーカー側のセールスポイントになっているようです。それでも私の重量と多少の荷物を加えると90kg近くになります。バッテリーは一回の充電で10km走行ができる仕様ですが、実際には7km程度と見ておいたほうがいいようです。
申請、運転の事前講習、判定も含めて、電動車椅子の準備は多少遅れたのかもしれません。ただ、この辺は、腰から頸椎に移植した骨が問題なく(医師の言葉で「がっちり」)付いたと言われたのが今年の4月でしたので、結果的には悪くはなかったと考えています。安全のための左右確認や後ろを見る動作が結構ありますので。この辺のマナーなどは歩いていたときとほぼ同じではないかと感じています。その中では、常に危険に対する意識を持つことが必要と感じています。店の中などの細かい操作は結構うまいですよ。
電動が手に入ったのは2005年の5月の終わりでした。その当日に早速介助者をお願いして、新宿アイランドウィングの周辺で試運転をしました。介助者をお願いしたのはその日だけで、あとは一人で動かしています。一応の入手前の想定では、都営大江戸線の東中野を乗車の出発点とするつもりでしたが、東中野までの道に直角にわたることのできない踏切があることや車掌も駅員もいない場合もあるホームから単独で乗ることは、初心者の段階では危険と判断し、東中野よりも家からかなり近い西武新宿線の新井薬師前を駅員からスロープ(渡し板)を敷いてもらいながら、乗車の起点としています。下車駅では、乗車駅からの連絡で、駅員がスロープを持って待っています。ただ、操作にもだいぶ慣れてきましたので、バックでの大江戸線の乗車には一度トライしたいと考えています。大江戸線でも、駅員がいればスロープによる対応をしていただけるようです。その場合でも、西武新宿から大江戸線の新宿西口に入るコースを予定しています。
銀座で会合があったときは、西武新宿からアルタのエレベーターを使って東京メトロの新宿駅に入り、丸ノ内線で銀座に出ました。丸ノ内線も駅員のスロープは必要です。帰りは雨のため少し大変な思いをしました。これは、銀座に土地勘がなかったことも一つの理由です。私自身、二次会の店に行った段階で方角が分からなくなり(この部分が一番注意しなければならないことで、反省しています)、往路で使ったエレベーターの場所が「西銀座」ということも思いつきませんでした。こういうときに他人に尋ねても、近くの階段のある入口は教えてもらえるのですが、エレベーターの場所まではなかなか教えてもらえません。結果としては、銀座三越の地下から駅員のエスカレーター介助で、銀座線の銀座で乗車し、赤坂見附で丸ノ内線に乗り換えて、新宿に向かいました。
あと、これも会合の場所となっている事務所のある四谷4丁目の交差点までは、少し長いのですが、西武新宿から30分程電動を走らせています。
とりあえず、これから行く機会があると考えられる場所は、汐留、六本木、東京、茗荷谷です。いずれもエレベーターは付いていることを確認してあります。
電動で道を走るときには、振動を避けるためにも、段差には気をつけながら、細かくコースを選んでいますが、多少段差が越えられず、困っているときに、すぐにさりげなく手をかしてくれる人がいることは、ある意味では意外です。今までにそういうことを3回程経験しました。おおげさに言えば、日本も変わったなあと言う印象です。こちらとしては、バック操作をしたり、それでもだめならフットレストを跳ね上げて、足と手を使って車椅子を持ち上げるという方法はあり、そこでずっと立ち往生してしまうという危険はないのですが、手を貸していただけることは、とてもありがたいと思います。
身体的なことを申し上げますと、今まで歩いて外出するたびに、冬でも大汗をかいていたのですが、電動を使用することによって、それがなくなりました。このことは、精神的に緊張することがなくなったということで、外出するときに限ってときどき服用していた精神安定剤が不要になりました。ただ、歩くことは、あきらめたくありませんし、循環器系の機能の維持のためにも、家の3メートル程の短い廊下を使った歩行運動は続けています。自分の感覚では、今もごくわずかずつですが、回復しています。あと、足が回復すれば、電動に乗るときの姿勢やスタイルが良くなるはずと思っています。
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